タイトルをもう一度

知りたいことは、頭の中に。

エロくて悲しい夢をみた

舌の根も乾かぬうちに、

3日前にみた夢の話。

 

*登場人物

 

・私 32歳

・その晩一緒に飲んだタキさん(仮名) 39歳

・タキ君最愛の元彼女マミコ(仮名)37歳くらい

 

・その他

 

 

数年前、会社帰りの駅のホームでしばしばタキさんに遭遇した。タキさんの降りる駅まで30分間、話をして帰る。

そんな事が数回続き、私たちはだんだんと心のうちを語るほどになった。

 

タキさんは、私が会社で1番いい男だと思っていた男だった。

タキさんの元彼女マミコは、私が会社で1番いい女だと思っていた女だった。

 

そんな2人の恋愛話は私の心を惹きつけた。

 

当時の2人は、別れたけど仲良し。みたいなよくある形の恋愛をしていた。それでもタキさんはマミコのことを心から思っていたし、マミコもそうなんだと思っていた。

 

タキさんの話すマミコの愚痴は愛に溢れていて、そして同時に彼の抱く切なさも伝わってくるものだった。

 

中略(笑)

 

彼と彼女はその後よりを戻し、そのわずか半年後また別れてしまった。

理由はマミコに他に好きな人ができたから。

 

そうして彼はきょうも、目の前にいないマミコを愛しそうにあいつと呼び、無自覚に切ない顔をした。

 

 

さて、夢の中ではそんな状況から幾らか時が経っていた。

 

私が後輩の男の子の働くビアバーに1人で飲みに行ったら、たまたまそのお店でマミコとあった。後輩は早上がりして友人と飲みに繰り出していった。

 

マミコは、テラスのソファで赤ワインを飲んでいた。

 

「久しぶりだね。元気だった?」マミコは軽く微笑んで言った。

「最近あいつと飲んだりしてるんだって?相変わらずだね」

 

久しぶりに話をできた喜びから、私はマミコに色んな話をした。最近見た展示の話やら、昔とても好きだった宝生舞という女優の話。そういえば、マミコは宝生舞になんかどこか似てるかも。そんな事をマミコに伝えると、マミコはなんと宝生舞と友人だという。

 

「そういえば(私)ちゃん、舞のこと好きって言ってたよね。今から呼んであげるよ。ついでにあいつも呼んどくか」

 

先ず宝生舞が来た。

ドキドキした。可愛かった。素敵だった。マミコが席を経ち、2人きりになった時には心臓が飛び出るんじゃないかと思った。少し話をして、宝生舞は帰っていった。

 

その後、タキさんがいつものように少しおどおどした感じでやってきて、3人で飲んだ。タキさんとマミコもどうやら久しぶりに会うようだった。

 

「あの時と一緒ですね」と私は言った。

「あの時みたいに、マミコはやっぱりタキさんのところに帰るの?」純粋に知りたくって、私は聞いた。

 

もうあの頃とは違うよと、マミコは言った。

そうだよと、タキさんは頷いた。

 

私はタキさんのことが好きだった。

あの頃も、そしてその瞬間も。

 

 

タキさんは、私の周りにいた男の人たちとはなんかちょっと違った。

少し不器用で、第六感が優れていて、男っぽくなかった。観察していても下心やエロに繋がる要素なんて見えたことがないし、童貞なんじゃないかなと思ってしまうほどだ。

とても綺麗な感じがするんだ。

 

 

マミコは、先に帰るよ。と自然な感じで帰っていった。

それを見送り、私たちはまた少し2人で飲んだ。

 

その時、タキさんの携帯電話が鳴りタキさんは電話口の相手に少しブーブー言いつつも最終的には「わかったよ」といい、電話を切った。

 

電話の相手は、どう考えてもマミコだった。一度帰ってあなたの家に行くから、絶対に帰って来なさいよ。みたいな内容だったと思う。

 

なんだ、やっぱりまた帰ってくるんじゃないか。と思った。タキさんも、もしかしたら本当はそれがわかっていたんじゃないかと思った。

 

「俺帰らなくちゃいけないから、帰ろう」

 

私は頷いて、私たちは店を後にした。

 

 

駅に着く途中のスーパーで、タキさんが牛乳を買いたいというので買い物に付き合った。タキさんはなんと別銘柄の牛乳を1本ずつ計3本も手にとってレジにやって来た。

 

「そんなに買うの(笑)しかも全部バラバラ(笑)」

 

その瞬間、私はそんなタキさんがおかしくて、さらには愛しくてたまらなく思ってしまい少し泣きそうになりながら、わがままを言った。

 

「どうしても帰らないとダメなの?」

 

 

会計を済ませたタキさんは、不満げに、なんでそんなこと言うんだよと言いながらリュックサックに牛乳をしまっていた。

 

どうしても帰らないとダメだけど、まだ時間はあるから少し休んで行こう。少し怒っているような感じで、私の腕をつかみグイグイとホテル街に歩き始めた。

 

えぇ!

驚いた。

 

嘘だ。タキさんはそんな人じゃない。どうしよう。私が怒らせてしまったからだ。あんな事言わなければよかった。ごめんなさい。

 

結局マミコのところに帰るのに、この人は普通の男みたいな事をしようとしている。この人も、結局普通の男だったんだ。ならばこの2人に振り回された腹いせだ、1回くらい抱かれてやろうじゃないか。下手くそねって嘲笑ってやる!

 

そんな感じですっかり混乱している私が辿りついたのは、ホテルと呼ぶにはあまりにプライバシーのない場所だった。

 

 

一部屋が6畳くらいの大きなシャワールームみたいなところで、隣の部屋とはガラスで仕切られており丸見え。さらにはご丁寧なことに一部ドアになっており、隣の部屋との行き来も自由だった。

 

両サイドの部屋に下劣を絵に描いたような男の人がいた。

 

タキさんは乱暴だった。いや、雑だった。ガラス越しに覗く男どもに見せつけながら、ただ自分の快楽を求めるように私を従わせた。

 

とても悲しかった。

今まで築き上げた関係性など無意味だと言わんばかりの扱い方だった。今まで向けられた笑顔がなかったことみたいに、雑だった。

 

あぁそうか。この人の中には最初から私なんて1ミリも存在していなかった。

 

同僚としてすらも、いてもいなくても変わらない存在なんだ。こっちがどんなに頑張っても、距離が近くなったように思えても、ある時急に拒絶されてしまうような、そんなもんなんだ。

 

ひどく悲しくて、

嘲笑ってやる!なんていう最初の意気込みは何処へやら。私は泣き出してしまった。

 

そうしたら、タキさんはそれに気がついて急にオロオロとし始めた。

 

「どうしたの?痛かった?」

 

二重人格かよと思うほど、それからタキさんは急に優しくなった。いつもの優しいタキさんが戻ってきた。優しく私を抱いてくれた。嬉しくなって、また涙が出た。今度はちゃんと、こっちを見てくれてる。そう思った。その時すでにあのスーパーから3時間は経過していた。

 

さぁここからだという時に、私は思った。あれ、マミコの来る時間は大丈夫なのかな?2時間以内に家に着いてないといけないって言っていたような気がする・・・。

 

タキさんの一挙一動にちゃんとリアクションをとりながら、頭の中はそんな事を考えていた。

聞いてみた方がいいかな。最後まで終わってないけど、それは私が決めることじゃないし…。うーん。

 

「ねぇタキさん」

「どうしたの?」

 

ギャラリーが見守る中、私は、夢から醒めた。

 

 

 

 

うわぁぁあぁぁあああああ

 

なんていう夢をみたんだぁぁあ

エロい夢みたぁぁぁああああ

しかも超悲しいじゃないかぁぁあ

 

人を勝手に悪者にして

下らなくて品のない夢をみてごめんなさいぃいいいいぃ🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️

 

 

タキさんエロかったぁぁぁあ!

あんなタキさん初めてみた!悪い男だった!!!(夢だから)

私もなかなか悪い女だったなおい!(夢だか)

 

しかもなんだあの破廉恥な部屋は!初めてみたぞ!願望はないぞ!(なんでそんな夢みたんだろう)

 

関係性複雑すぎだろ!

なんだそれ!!

 

色々ありえない夢ってどうして見るんだろうか。どこから生まれたんだろうか。宇宙人ってやっぱりいるんじゃなかろうか👽

 

マミコ。

宝生舞紹介してくれてありがとう(それも夢)

 

 

もう二度とみないであろう夢だったので書き残してみようとしたら、意外と長くなってしまい、雑になってしまった。

 

 

次の日会社でタキさんの顔を見て、申し訳ないと思うと同時に、この人意外と悪い男かもしれないと、私は思った。

目を合わせられなかったのは言うまでもありませんね。

 

※この話はフィクションです