嵐去り、懐かしい風が吹く
お久しぶりです、こんばんは。
過ぎ去った嵐は何を置き去りに。
深夜の突風、激しい雨の音。
目を閉じた闇に浮かぶあなたの顔、闇に響くあなたの声。
あれからいったいどこまで来たのか。
こころはいったいどこにあるのか。
夏の終わりの台風は
蜃気楼さえ連れ去って
残された眩い光に
照らし出された影だけが
私の目にはっきりと映る
ああ、そっか。
私まだ夢の途中、だったんだ。
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12.陽炎/フジファブリック
残像が胸を締め付ける。