少しの未練を一欠片ずつ
どんなに嫌な離れ方をしようと、どんなに嫌いと思おうと、どんなに身を割く思いをして距離を置いても、きっとほんの少しの未練がきっと一生残るのかなって思う。
どんなに拭い去ろうと、もっと大事にしたいものができようと、きっと心の何処かに一欠片、少しの未練がキラキラ輝いてる。
そのキラキラが逆に絶望となり存在しないことにする人、気づかないふりをする人。そのキラキラに引っ張られて生きていく人、すがる人。そのキラキラが遠いから、寂しくなって違うキラキラを見つけようともがく人。見つけられた人。見つけられなかった人。見つけたけど、やっぱり元のキラキラには勝てないと気付く人。気付いても離れる人。
ほんの少しの未練をどうするのか、どうなるのかは誰にもわからない。
沢山の欠片を集めて握りしめ、手のひらを血だらけにして生きていく人もいるでしょう。
痛みや苦しみは、時に幸福を伴ってとてもとても鋭い閃光を放つ。
目が眩んで、身を焦がし、そのまま朽ち果てる喜びはその刹那と相まって酷く魅力的に映る。
日々紡ぐ想いや絆は、それに勝ると信じたい。それにならないと信じたい。
それでも、どんな欠片もどんな道も、1人の幸福に繋がるのなら。
きょうもまた、そうして紡ぐ。
いつか欠片になるかもしれない、それでもならないかもしれない。
少しの未練、あなたを築く大事な欠片。一欠片ずつ繋ぎ合わせる、角っこを削る。
血の流れない幸福がいつか、あなたに。
◾︎
11. REM/パスピエ
酔っ払ったのでコメントはないよ